カレイなるオバリーナの世界

ベテラン中高年バレエ愛好者(オツボネリーナswan)が華麗にして加齢なるオバリーナの世界を赤裸々に語る!

レッスンウェアは気分を上げる

オバリーナにとってレッスンウェアは重要である。

求めるものが多すぎる。

 

とにかく、まず痩せてスタイル良く見えること。

それが一番だ。

 

だから食べ過ぎた日は、取り敢えずの黒を選んでいることが多い。

次に、痩せて見えることにかぶるが、好みのデザイン、色、柄であること。

そして、機能性。伸びの良さ、腋の汗染みが出ないこと。

 

そうそう、機能性で大事なこと。オバリーナはトイレが近いので、股の部分にクロッチがついてるものは大層助かる。

合同レッスンやリハなんかは長時間になるし、大人数がひしめいているからトイレも慌ただしく、クロッチ付きは便利だ。あんまり無いので、もっと増えて欲しいと思う。

 

自分のお気にいりのウェアでレッスンを受けると、着心地も

鏡に映る自分もなんだかいい感じで、上手に踊れる(気がする)。

 

気分を上げるのは大事だ。

 

オバリーナは重力の影響を子どもたちよりも10倍は受けるので、

上がる要素はなるべく多い方がいい。ウェアでも、少しでも気分を上げてレッスンに臨みたい。

 

逆にちょっと、これ、着て来るんじゃなかった……あ~あ。なんで選んじゃったんだろう……? 

不本意なウェアで受けるレッスンは、これまた不本意な出来になってしまう。失敗もウェアのせいにしたくなる。

 

お気に入りのモノは決まってくる。愛用してると当然ながら傷んでくる。うっかり、ほつれたり破れたりしてるのを気付かずに着てしまったら、

 

うろたえずに『レーシー加工なの」と涼しい顔で笑おう(ごまかそう)。

これは、以前の教室のレッスンメイトさんの受け売り。Tさん、拝借しました。

 

レッスンウェアは、大人は自由である教室がほとんどだ。ほとんど、と言うか、100パーセントじゃないだろうか? 子どもたちのように、指定されているお教室が有ったら教えてもらいたい。ちょっと不気味だ。

 

大人がどんなウェアを着てるかは、お教室によってだいぶ違う。

 

ざっくり分けると、こだわる派とこだわらない派が存在する。

こだわり派は、おしゃれで毎回違うウェアを着てくるオバリーナたち。

スカート派が多い。フェミニンを好む。花柄が好き。私服もフェミニン。

〇ャコットも好きだが、ネットで国内外のバレエウェアなどのチェックも怠らない。

 

こだわらない派は、いつも同じ。洗濯して乾いたらまたレッスンバッグに入れる。パンツ派が多い。私服もスポーティ、カジュアルな感じ。

(あくまでも、ざっくり)

 

こだわり派の多い教室では、挨拶代わりにウェアを褒めることが多い。

 

『そのスカート、素敵~! どこの?」

『今日は紫のコーディネイトね!』

『そのレオタード、すごく似合ってるわ!』

等、相手が褒めてもらいたいこだわりを見抜いて言ってあげることがポイント。褒めすぎると嫌味になるから、簡潔にさらりと褒めよう。

 

きっと、相手も褒めてくれるだろう。

 

こだわらない派はパンツ派が多いと書いたが、そうでないことも多い。

 

たまにビジターで、または道場破り的に体験レッスンに来るすごい上級者は、例外なくモダンで飾り気のない超クールなショートパンツ姿だったりする。

 

そういう人はさり気なく当たり前にダブルピルエットなんかをかまして、

足を軽々と頭の上まで上げるので、オバリーナは目を丸くし、あまりの自分たちとの違いに愕然とするのである。

 

しかし、彼女が去った後はまた、気を取り直して、自らのオバリーナ道を淡々と歩むのだ。お気に入りのレッスンウェアで。