カレイなるオバリーナの世界

ベテラン中高年バレエ愛好者(オツボネリーナswan)が華麗にして加齢なるオバリーナの世界を赤裸々に語る!

第5中足骨骨折④~次はリハビリ

骨折話の続き。


いよいよギプスが取れる!

 

嬉しくてたまらない。
電気ノコギリみたいので
先生が切断する。
『これは絶対にギプスだけ切れるようになってるから大丈夫』
と言われるけど、スリル満点。


それも逆に楽しい。

 

パカッとギプスが割れて
私の足が現れた。
何だか、ふにゃふにゃふやけた感じ。

 

『ここで洗って下さい』
と、看護婦さんが洗い場にいざなう。

 

・・・6週間洗ってない足。
石鹸つけて、こわごわ洗う。
怪我した個所はまだまだ黒ずんでいて
触ると痛い。…気がするので、強くゴシゴシ洗えない。


これ、育ち盛りの男子とか汗っかきの男性だったら
相当異臭放つんじゃないかなあ、なんて想像してみる。

 

さて、もう何にも付いていない足は、
なんとも頼りない。


6週間、歩いてないと、
アレ、アレアレアレ??
歩くってどうやるんだったっけ?
松葉杖、松葉杖、どこ?
歩き方忘れちゃった!
慌てる私。


じゃあ、とあっさり診察終えそうな先生に、
『これ、これじゃ駄目です』
と泣きつくと、
『あ、そう?じゃあ、リハビリする?』
と先生。


しますします、とがくがく頷く。


だってこのままじゃ、
とてもまた踊れるようになる気がしない。

 

不安いっぱいな気持ちで、
奥のリハビリ室に行って待つ。
周りは爺さん婆さんばかり(ごめんなさい)


社交場よろしく悪い所痛い所自慢しながら
電気治療を受けたり
マッサージを受けたり
運動したりしている。

 

担当の理学療法士のKさんがやって来た。
小柄であくまで爽やかなスポーツマン、と言った感じ。


またもや
『7月半ば発表会・・・』のくだりを説明し
リハビリのスケジュールを組んでもらう。

 

歩き方は何とか思い出したけど
まだ、痛いし、足首がグラグラして心もとない。
砂利道が絶対に駄目な感じ。

 

この時点で後発表会まで一ケ月半。

 

ただ歩けるレベルじゃなくて、
ジャンプしたり走ったり、踊るレベルまで
持って行けるんだろうか?
ギプス取れても嬉しさ70パーセントくらいだった。

 

その3日後くらいに
最初診察を受けたH病院に松葉杖を返しに行った。
電車に乗って、駅からはタクシーで行ったのだけど
帰り、もう松葉杖が無い状態になってからは
かなり心細くて、ちょっと後悔した。

 

だって、まだ痛くて
幽霊みたいにゆっくりソロソロ歩きしか出来なかった。
顏は相当引きつっていたと思う・・・


続く