カレイなるオバリーナの世界

ベテラン中高年バレエ愛好者(オツボネリーナswan)が華麗にして加齢なるオバリーナの世界を赤裸々に語る!

第5中足骨骨折⑤~間に合うか?

月に2回リハビリに通う事になった。

 

行くと、まず、ブクブク泡の出るお湯に5分くらい足をつける。

 

その後担当の理学療法士のKさんがやって来て
足をマッサージしてくれたり、
足の機能を取り戻すような筋トレ的な事をする。

 

何となく世間話をする。
Kさんは30代後半位の独身男性。
笑顔も話し方もあくまで爽やか。
私と同じくらいの背(163㎝)くらいなのが、
彼的には残念らしい。


ま、そうね~残念かな(ゴメン)

でも、結構私、タイプだわ。

 

Kさんの趣味は走る事。
今までに出たマラソン大会の話や
私のバレエの話などをする。
一ヶ月後に迫った発表会に向けて
間に合わせる様に頑張りましょう!
と、
あくまで爽やかに励ましてくれるのだった。

 

ギプスが取れたので
行動半径が広がり、
電車で30 分のバレエ教室に
怪我した日以来、久々に赴く。


まだレッスンは出来ないけど。
稽古場の空気を吸いたい。
足首にはベルトみたいなサポーターをしてるから
ゴツいサンダルで出かける。


カメさん並みのノロい歩みで、
駅から5分の教室への道が遠く長く感じる。

 

教室に着いて
心配かけた旨、先生やお友達に御礼を言って
現状報告、経過説明、などなど。
その後皆のレッスンを教室の端っこで
椅子に座って見ているのだが、
その切ない事。


自分だけが取り残されているようで。

 

治る怪我だとわかっているのに、
しかもたいした怪我じゃないのに、
まるで悲劇のヒロイン。
悲愴な気持ちになっていた。


踊れるって、本当に幸せな事なんだなあ・・・
と、しみじみ思うのだった。

 

その後、一週間程してから、
ジャンプなどの激しい動きはしない(出来ない)が、
ゆっくりなバーレッスンから、バレエに復帰する事にした。
爽やかKさんも大丈夫でしょう、と言うし。


嬉しかった!
やっと、バレエが出来る!


続く